『春だろうか』
神保町で芝居の稽古をしている。
先日、『咆号』という自分が脚本を書いた芝居が終わった。
沢山の方々に観ていただく事が出来て良かった。
応援の言葉も多数いただき嬉しかった。
落ち度を探せば切りが無いような本だったが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しい。
そして、今日は来週に公演する、『少年X』の稽古だ。
稽古場は温度が高いので、冷たいコーヒーが飲みたくなった。
合間を見つけてジャンバーも羽織らず外に出た。
ある程度の寒さを覚悟していたのだが、意外にも外は寒くなかった。
身に覚えのある懐かしい春の匂いだ。
僕は嬉しくなった。
一気に疲れが消滅するような心地良さを感じた。
春がすぐ側まで来ているのだ。
自動販売機に小銭を入れコーヒーを買って、稽古場に戻った。
そして気付いた。
ホット買ってもうてるやん。
稽古場が熱いから、冷たいコーヒー買いに行ったのに。
ホット買ってもうてるやん。
ほんまは外寒いと思ってたってことやん。
まだ春来てないんやん。
無理やりに色々と良い感じにしたがる癖がある。
稽古場でホットコーヒーは飲む気がしないから、しばらく冷ますことにして、この文章を書いている。
だいぶ冷めただろうか?
もう一度、缶コーヒーに触れてみた。
まだ赤ちゃんくらい温かい。
まるで、春のようだ。
言うてる側から、又良い感じにしようとしてしまった。




最近のコメント